2017年7月16日日曜日

ダイハツ・ミライース 『なんかカッコよくないですか!?』




  見る角度によってはトヨタの『アノ』新型SUVに見えなくもないです。いやいやこれは確信犯だなーデザイナーは『指示通り』に確実にモチーフなどを寄せているはず!!名前だって『MIRAI』みたいだし(これはたまたまでしょうけど)。なんだかダイハツがトヨタに取り込まれて『軽自動車部門』として再生している様子があちこちに見られる新型ミラ・イースです。

  とはいえ、最近のトヨタの新型車とは決定的に違うし、ダイハツのブーン(パッソ)やトール(ルーミー)のようなゴテゴテしたデザインでもなく、グループ内では異端な存在です。スバルに『ブレオプラス』として供給されることを前提としたデザインなのかなー。ちょっとうるさいとか表現すると失礼ですが、新しさを追求する小型車が多い中で、トラディショナルで「シンプルな軽自動車」がそのまま個性になる時代なのかも!? とりあえずどうってことない1台なんですけども、非常に好感度が高い。

  ミライースの一番の売りは『リーズナブルな価格』で、ベースグレードは84万円です。日本よりもはるかの所得水準が高いドイツでは、4m級のBセグ(ダキア・サンデロ)がたったの7000ユーロ!!平均給料の2ヶ月分くらいで買えますから、それに比べれば日本の自動車価格はやや高止まりしてると思うのですが、それでも商用モデルを除けば、スズキ・アルトと並んで日本市場の最安値を示している84万円でも実によくできている!!絶滅危惧レベルのベースモデル専用13インチ『鐵チン』。なんかクラシックなMINIやワーゲンルポみたいでワクワクします。



  ちょっと前までは軽自動車の最も安いグレードは5MTでしたが、最近ではミッションではコストダウンができなくなってきたのか?ミライースもベースグレードから最もコスト高なはずのCVTが載っています。坂道発信でも安心ですし、ヘビートラフィックな休日日中の出動でも低燃費で踏ん張れる!!高齢者ユーザーが増えたことを考えるとCVTはベストだと思います。この部分を考えれば84万円はとっても頑張っています。

  ダイハツの3ペダル軽自動車は、コペンとミラだけでいよいよ絶滅の危機すら感じますが、ダイハツとOEM供給先のスバルでは、ミラはMT専用モデルとして大切の残されているのでとりあえずは安心です。

  『女性&高齢者向けのクルマでしょ!!』という世間のレッテル貼りはあるでしょうけど、Cクラスや3シリーズも『女性&高齢者向け』ですからね・・・。そこはあまり気にしなくていいんじゃ無いでしょうか!? それよりももっと重大な問題が、100万円払って買った新車のミライースをどう使うか!?・・・とりあえず『早朝探索』『深夜徘徊』『ショッピング』『林道走破』などなど、軽自動車らしい『隠密行動』には存分に力を発揮してくれそう。

  チャレンジャーならば、機能性を拡張して、『高速走行』『車中泊』『サーキット』まで考えてみるのかもしれませんが、やはり限界がある気がするので、諦めた方が良さそう(だからやる価値があるのかもしれないけど)。東京在住の人が京都や金沢の街中にこれを持っていくのは流石に無理でしょ。そこは割り切って新幹線&レンタカーでいいじゃん。

  100万円の軽自動車が頑張りすぎてどこでも使えるオールラウンダーになってしまったら、高級車を作るモチベーションは完全になくなってしまうでしょう。近年のコンパクトカーや軽自動車の増加でかなりのメーカーが高級車の開発を断念しましたが、割合が適正化されて小型車も高級車もどちらも中身のある開発競争が行われているように思います。

  小型車にあれこれ求めた結果、なんだかボヤけたクルマになってしまうことも多いですし、やはり軽自動車は『らしさ』を存分に楽しむクルマであるべきじゃないですかね。メーカーも普通車以上に明確なコンセプトを持って、それこそスポーツカーに向き合うくらいの情熱で取り組んだ方が『抜け出す』のは早そう、手軽な価格ゆえに広く受け入れられ『ムーブメント』にもなりやすい。(軽自動車ではないですけど)トヨタがそれを起こしてきたアクア、シエンタを見ても『狙い』がとても明確です。

  例えばホンダS660。これはあまりにもストイック過ぎて、専門家であるカーメディアからも真っ当に評価されていないんじゃないかと。私が読んだ中で最も良かったレビューは英国人ライターがトップギアのためにわざわざ来日して書いたものでしたね。カフェレーシングカー文化で育ってきたライターでないと理解できないのに日本専売モデルってのはなかなかの『珍車』っぷりです。

  それからスズキのアルトワークス。軽量化、レカロ、デザイン、ハイスペック等々、軽自動車ゆえのシンプルさを決して失わずに、手頃な価格で商品性の高いクルマにまとめ上げて、しかもベースモデルのアルトとは一定の差別化もできていて、非常に高度なマーケティングを発揮しましたが・・・そのせいかスイフトが売れなくなった!?色々難しいですよね。スズキの場合はハスラー、ソリオ、アルト、アルトワークス、イグニス、バレーノ、エスクード、ワゴンRとカーメディアにチヤホヤされるクルマを連発しましたから、最後発のスイフトが割を食ってしまうのは仕方がなかったと思います。

  そしてダイハツが新たに作ったミライースは・・・『自然体』であることを追求した!?そして早速ですがあの福野礼一郎さんが、ドラポジの良さ、軽自動車離れしたシャシー性能の高さなどを指摘して『とっても良くできてる』とお墨付きを与えています。スバルやマツダがいいクルマを作っている!!とカーメディアは吠えてますけど、ダイハツというメーカーも、経営危機を迎えトヨタの包括的な支援を得る立場になって、かつての『シャレード』や『アプローズ』のようなモデルが復活する可能性もあるんじゃないかと・・・。

  ダイハツにとって最も大きなプロジェクトになっているのは、ダイハツの全面支援でマレーシア最大の自動車メーカーへと急成長したプロドゥアとの合弁による共同開発です。東南アジア市場ではAセグ/Bセグのセダンしかもスポーティなモデルが続々登場しています。これこそダイハツが最も輝く舞台では!?プロドゥアが追い落としたライバルのプロトンはとうとう中国の吉利に買収されました。これによってボルボとロータスを擁する日本でもなかなか馴染みのあるブランドコングロマリットを形成しています。

  三菱ベースに三菱エンジンのプロトンに、トヨタエンジンを使うロータスファクトリー、(トヨタ系列の)デンソー&アイシンAWがユニットを供給するボルボを要するアジアの新興グループに対して、ダイハツ&プロドゥアの今後の展開が楽しみですねー。


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2017年7月11日火曜日

レクサスRX 「トヨタがやりたいこと」

  輸入車ブランドやマツダなどが好きな人にとっては、トヨタってなんだかぼやけたクルマ作りをしているメーカーに見えるかもしれませんが、トヨタにも『らしさ』ってのがあります。VWやホンダの動向を見ながら、オーリスやウィッシュなど他社のコンセプトをそのまま頂戴しているようなクルマもありますけども、いい意味でトヨタの独創性が現れているケースもあります。その中で最もユーザーからその価値が認められているのが『レクサスRX』じゃないか!?と思います。



  『お金持ちが通りまーす』・・・レクサスのファミリーカーくらいでそんなに騒がないよ!!っていう声もあるでしょうけど、レクサスRXはとりあえず『世帯年収1800万円です!!』みたいなオーラは周囲に十分発散します。でかくて重厚感がある!!これはCX5、エクストレイル、アウトランダー、XVではなかなか真似できないです!!不思議なことにトヨタ&レクサスのSUVはやたらとリッチに見える(NXを除く)。RX、ハリアーもそうですが、C-HRもコンパクトSUVにしてはリッチな雰囲気出てる。エクステリアの表現で『遊んでる』のがポイント高いですね。余裕!!

  SUVを当初から安っぽい大衆モデルの感覚で作ってしまったマツダ、日産、三菱は慌てて「高級仕様」への切り替えを行っています。でも難しいと思います。ユーザー層の『所得』に大きく変化ないですし、そもそも「高級』とはどういうものなのか!?の定義すらない(カーメディアはあるかのように書くけど)。キャンバス地のシートより、レザーのシートの方が「高級」だろうけど、品質管理が難しくて、ドイツのプレミアムブランドを試すと大体これが不満のタネになります。ましてやファミリーユースなSUVですから、とにかくたくさん売ってユーザーのリアクションを得るしか「正解」には近づけないです。

  『Lパケ』『モード・プレミア』『Sスペシャル』がどれだけ売れているのかわからないですけど、グレードについて検討される前に、過当競争気味のSUVだから下取りも二束三文だろうな〜・・・とあっさり切られてしまうよ。多分。もちろん納得して買ってくれる人は、それなりにいるでしょうから当分は安泰だとは思いますが・・・。なんだろうな!?誤解を恐れずに言えば、マツダ、日産、三菱はSUVユーザーをちょっとバカにしているところがあるように思います。SUVなんてチャラチャラしたようなクルマを選ぶ輩にはクルマの良し悪しなんてわからないだろう!?みたいな思い違いがあるのでは!?開発者は「俺は別に欲しくないけど。こーいうのが売れるんでしょ!!」みたいなノリで作ってるんじゃないの!?

  それに対して、トヨタは開発者はそもそもあまりクルマに興味がない!?ということがSUVを高級に仕上げるには吉と出ているのかも。トヨタというメーカーは、開発者の肩身がとにかく狭いらしい(本人達がインタビューでほのめかしている)。そしてどんなトヨタ研究本にも書いてありますけども、この会社の花形はマーケット部門と購買部門なんです。当然ながら開発者を志す優秀な人材は、入社段階からホンダ、日産、マツダ、スバル、スズキへと流れます。トヨタはリストラに否定的だったらりと勤めるには良い企業なんでしょうが、安定と高い給与水準がトヨタの開発者にもたらす『余暇』は、他のメーカーとは違うのでしょね。余裕ある日々を過ごす中で『SUVのあるリッチな生活』のイメージが固まったのかもしれません。失礼ですが、ほんの数年前まで倒産の恐れすらあったスバルやマツダからは、こういった発想はなかなか出てこないよなー。

  トヨタと同じようにSUVの『高級レンジ』で目を見張る動きを見せているのが、ボルボです。XC90はまさにハイソサイエティなライフスタイルにマッチするSUVでしたし、V40クロスオーバーや、新型XC60もそれぞれにライバル関係を見据えた「こだわり」のある(=買う理由のある)1台になってますねー。なんでトヨタとボルボは・・・案外、企業風土や労働環境が似通ったところにあるから!!なのかもしれません。

 

  トヨタもボルボも『本気』になってスポーツカーを作ったりしたら、他のブランドのファンからボロクソに言われて、もう目も当てられないようなモデルが出てきそうです。そもそもトヨタやボルボにピュアスポーツなんて誰も期待していないです。そんなトヨタ&ボルボに対して、RX7、ランエボ、GT-Rを絶えず世界から期待されているメーカーは、やっぱりあらゆる点で根本的に違うんでしょうね。

  マツダの開発者は専門誌「MAZDA FAN BOOK」で、盛んにトヨタとは別の路線を目指すことがマツダの生きる道だ!!みたいなことを言ってます。トヨタとは違う!!というプライドだけでやってるのか!? しかしトヨタと『別の路線』には死屍累々と日産、ホンダ、三菱、スバルが横たわっているわけです。だからトヨタとそれ以外が半分ずつシェア取ってるんですね。そしてマツダ期待の新型CX5はというと・・・あれれ!?なんだかレクサスRXやハリアーをかなり意識しているような!?SUVに関してはトヨタと同じ道を辿っていますね。これはなんか違うんじゃない!?新型CX5の販売にもやや影響が出ていますね。まあ大成功モデルの後の二代目というのは、最初からえげつないハンデを抱えたみたいなものですが・・・。

  ハリアーにもレクサスRX/NXと同じターボが追加されましたが、レクサスのHV(3.5L/2.5L)とターボ、マツダのディーゼル、三菱のPHEVが現行では『指名買い』できるユニットでしょうか。これに対して出遅れ気味の日産は、エクストレイルにe-POWERを追加して対抗するようです。もう日本では当たり前になってますけども、これメルセデスやBMWが喉から手が出るくらいに欲しい贅沢なユニットばかりですよ!!こんな過当競争が起こっているのも、トヨタ&レクサスがやたらと完成度の高いファミリーSUV作っちゃったから!!しかもそこはマツダ、日産、三菱にとっては国内で最も稼いでいる車種のゾーンのど真ん中!!

  マツダも日産も三菱もSUVのシェアを『絶対に死守』しなければならないので、なかなか『攻め』の姿勢に踏み切れないです。それに対してSUVに依存しないトヨタは、RX、ハリアー、C-HRのどれも余裕ですね。デザインで遊んでます!!どれだけグリルを大きくできるか!!のチキンレース!?黒に金を配色した禁断のカラーリング!!そしてどれだけライオンぽくなるか!?・・・なんじゃこれは!!国内メーカーの格差は広がるばかり。マツダは果敢にチャレンジしましたけど、他のメーカーは中型SUVでトヨタに挑む勇気はあるのかな!?

  カーメディアではそれほどトヨタのSUVについての『優位』はあまり伝わってこないですけども、まともなユーザーが判断すれば、輸入車SUVの全モデルともう勝負はついてます!!いくら水野さんがベストカーでメルセデスGLEの素晴らしさを訴えたところで、RXの優位は変わりません。ドイツメーカー、ジャガー、アルファロメオ、マセラティ、ベントレーが出てきたところで、レクサスRXを叩き潰すのは無理だと思います。唯一可能性を残しているのは『あの』輸入車ブランドだけ!!ヴェラールが間も無く日本上陸してRXに挑みます。699万円〜でサイズもRXとガチンコ!!果たして日本でどれだけ売れるのか!?


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2017年7月1日土曜日

レクサスRC 『実は2010年代で最も重要なクルマかもしれない・・・』

  レクサスってのは一定以上の所得を稼ぐ人向けの『特別なブランド』です。一般的にはプレミアムブランドなんて言われています。日本車なのに乗っているだけでお金持ちアピールができるというなかなか画期的なブランドです。『金持ちアピール』という商品価値さえ裏切らなければレクサス車としては合格。結婚相談所に多額のお金を使うよりも、レクサスの中古車にでも投資しておいた方が効率が良さそうですねー。

  とりあえずレクサス乗っていたら、『この人はマンション経営でもしているのか?』なんて相手の女性が勝手に勘違いしてくれるかも(決して女性をバカにしているわけではありません)。これがマツダやスバルだったら代わりが務まるのか、いやいや客観的に見るとダメですね。ロードスターやBRZでは逆立ちしてもレクサスRCにはなれないでしょう。

  どっちがいいクルマか!?なんていうウンチクはまるで通用しないです。ドアミラーが変なところからニョキっと出ていようが、クラウンと同じハイブリッドが主流ユニットだろうが、RCは紛れもなくレクサスであり『金持ちアピール』ができるクルマであり、ロードスターやBRZは出世できなかったオッサンが会社にしがみつきながら乗るクルマ!?くらいに思われるのがオチ。

  レクサスのユーザーってのは、そんなブランドの『本音』と『建前』をよく理解している賢い人が多いみたいですね。テリー伊藤さんが色々なカーメディアで書いている連載を読んでいると、その辺の事情をいちいち偉そうに書いていて、完全にクルマ好きを馬鹿にしてたりします(クルマについてわからないから誤魔化してるだけだろー)。クルマなんて使う人の考えで決まるから、あんまりめちゃくちゃに批判しちゃいけないよーってことです。

  クルマ好きの間で、例えば『BMW3シリーズはダサい』ってことになっていたとしても、世の中には3シリーズを見てお金持ちだなーって思う人は世間にはまだまだいっぱいいるんです。某テレビ番組でとある有名女優がバブルの時に持っていた車は全部で5台で『ロールスロイスでしょ、コーニッシュでしょ、ポルシェでしょ、カレラでしょ、あとねベンツのジープ!!』とか言ってましたが、一般の人はこれを聞いて『5台』に思っちゃうらしいですから。それくらいに世の中には何もわかっていない人が多い。

  レクサスがスゲーなと思うのは、ポルシェでもランボルギーニでもマクラーレンでもそうですが、徐々にユーザーが広がっていった結果として『リテール』の大衆化によってブランド価値が薄まったりするわけですが、レクサスは最初っから戦略的に『薄さ」全開なところです。誰でもお金と免許さえ持っていれば、クルマは『即納』です。『お金持ちアピール』のできるブランドに、これだけのスピード感を発揮されたら、メルセデスもBMWも捨て身の『爆弾』やるしかもはや勝ち目ないって(だから未使用中古車がどっさり出てくる)。とびっきりの美人と知り合って、それからレクサスのディーラーに行って注文すれば初デートにも間に合ってしまう!!

  最近発売になったラグジュアリークーペのレクサスLCだって、おそらく納期はかなり短いと思います。これが完全受注生産で納車まで1年待ちだったら誰も買わないんじゃないの。よく比較される『DB11』『GTC4ルッソT』『NSX』なら確実に1年待ちになるでしょうけどね。何が言いたいか!?というと、レクサスの価値とは、レクサスの最新モデルとしてメディアによく露出している期間と人々の脳裏にそれが残っている間にこそ、レクサスLCには価格以上のプレミアが付くということです。

  最新のレクサスを手にいれることは、素直にかっこいいのです。完全に時間が止まっているフェラーリ、ホンダ、アストンマーティンとは本質的に意味が違う!!これは2014年に発売されたレクサスRCに関しても同じことが言えます。まだ世の中のセレブ向け雑誌にそのモデルがたくさん掲載されているうちにの納車できるレクサスの生産能力ことが、このブランドの価値の根幹なんだと思います。

  レクサスLCが発売されると、この前までレクサス唯一の2ドアモデルとして露出していたRCは、いよいよお役御免になる!? もちろんRCとLCの『3年』のスパンは、RCでゲットしたユーザーをステップアップさせる狙いがあります。もちろんレクサスのことですから、LCへ乗り換えるユーザーにはびっくりするくらいの下取り価格を提示するはず。3年前に600万円で買ったRCに400万円以上の価格が付く!!もちろんLCの価格1500万円でいくらでも埋め合わせができます。とてつもなく『薄い』のにとんでもない下取りがつく!!これを体験してしまったらもうレクサスやめられないでしょう!!

  これはもうクルマの商習慣の常識を根本的に変えてます。3年前にレクサスはRCをそれほど無茶に売ろうとしてなかったし、注目されていた割にはセールスも微々たるものでした。もしかしたらこれも2017年に向けた大きな戦略だったのかもしれません。1500万円のレクサスLCの初期受注1800台に対して、600万円のRC350/300hの合計が1700台、900万円のRC-Fが900台。これこそが絶妙な数字なのかも。レクサスの2ドア車ビジネスは、クーペは売れないと言われている日本でも着実に転がっているんですね。さすがトヨタ。

  日本中の評論家が口を揃えて言うように、レクサスRCのコンセプトは某輸入ブランドが展開する2ドアクーペ車のコピーなんでしょうけども、同じようなクルマを要領よく作って、それらの輸入車ブランドが真似できないようなビジネスへと繋げる。これがレクサスとそれ以外のブランドとの決定的な差です。レクサスに乗っていれば人生の様々なシーンで損しないですよ!!アメリカのJDパワーだってポルシェと並んで最も信頼性の高いブランドだと格付けしています。下の動画の自動車評論家はあれこれ言っていますが、セレブにとってはこれほど理にかなったブランドはないわけです。

  レクサスRCはスポーツカーか!?そんなことはこのクルマのユーザーにとってはどーでもいいことなのかもしれません。むしろスポーツカーじゃない要素があるからこのクルマを選んだ!!くらいに言う人もいます。ブランドは『薄い』けど乗っている人は結構『深い』。マツダやスバルが車両価格をインフレさせつつ『濃い』ブランドであることをアピールしてますけども、『限定400台』みたいな煽りを加える売り方をして無理やりに濃さを演出するのって実はとってもイケてないんじゃないの!?

  むしろレクサスみたいに徹底して開き直った『薄さ』こそが、ドイツメーカーを根底から脅かす鍵なんじゃないかと思います。レクサスLCの1800台受注!!10年前は小沢コージさんや国沢光宏さんらによって散々にバカにされていたレクサスですけども、これは当時の連中の想像を完全に超えた次元の結果だと思います。そしてそれを実現させたのは、実は『レクサスRC』といういぶし銀の1台があったからじゃないかと思う次第です。


↓まあ色々な見解がありますよね。
  

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↓RC-Fがアマゾン経由でリースできます。



2017年6月25日日曜日

スズキ・ソリオ 「刺激を追求したミニマムファミリーカー = いいクルマ」



  『良いクルマ』の定義は色々あります。BMWやマツダが好きな人の頭の中には、『このクルマに乗っている俺はかっこいい!!』とかいう先入観が少しはあるでしょうし、クルマの力で自分の魅力までパワーアップして、もしかしたら素敵な美女とドライブデートできるんじゃないか!?なんて妄想していればローンも気にならなくなる!?

  クルマの価格は上がる一方です。デフレ傾向にあるはずの日本の消費者物価指数に完全に反発している日本の自動車価格ですが、やはり価格上昇の原動力は「下心」なんですかね・・・。 日本よりも一般的に物価が高い欧州諸国での販売価格を上回る価格で売られてる。アメリカで300万円のクルマが日本では500万円もするし・・・。それでも『野望』を持った野郎によって。

  ドイツには6000ユーロ程度の『ファンダメンタル』な実用車が、VWグループ(VW、セアト、シュコダ)、ルノー、ダキア、プジョー、シトロエン、フィアット、オペルなど複数のメーカーが手がけています。日本だとこの手のクルマはなかなか受け入れられない風潮にあるようですが、もっと日本でもユーザーの感性を掴み取るような『ファンダメンタル』重視なクルマがあってもいいんじゃないのー!?エロばっかりじゃつまらん!!

  限りなく商用車に近い合理的な設計。そして『妄想』以外の用途に十分に応えられる柔軟性あふれる充実の機能とコスパ。これこそがクルマの『本質的価値』なんですけども、もっぱらデザインとパッケージに注力して『相応のクラス感』を出せばOK!!が幅を利かせています。経営合理化は大切ですが、プラットフォーム統合の優先によって、どうしても存在感を失うモデルが出てくる。そこにメーカーが不要な『後付け説明』を繰り出して、「機能性を上げるために統合した!!」みたいなことを平気で言ってくると、ユーザーもイラっとしますね。高級車だったり『ハイソ』なクルマとして売るんだったら、特別なプラットフォーム使え〜(特にマツダ、VW、スバル)!!

  実用的なシャシーを使うなら、リーズナブルな価格と設計を守りつつも、ユーザーを感動させることができるか?が量産車メーカーを判断する大きな指針!?ラインナップに1台くらいは『渋く光る』モデルを用意できてこそ一流メーカーじゃないの!?200万円前後で満足度充分のレガシィツーリングワゴンを作っていたスバルですが、後継モデルのレヴォーグは300~400万円が相場の『プレミアムワゴン』になってしまいました。同価格帯のドイツ車よりも機能が充実しているからお買い得という意見もありますけど、もはや『安くないクルマ』として特別な車名を与えてブランディングしてるのが、このクルマのキモなんですよね。

  じゃあ300万円するレヴォーグ(1.6GTアイサイト/277万円)は、『ソリオバンデット・ハイブリッドSV/204万円』よりも良いクルマづくりができているのか!?レヴォーグのベースグレードとソリオの最上級グレードを比べると、価格差はざっと73万円。率直に言ってソリオの方が運転していて楽しい。内装も綺麗。シートもよくできてる。さすがに車体剛性が違うからレヴォーグの方が静かだろう!!という予測も部分的に裏切られる始末。スバルといったら『安全性』でプロモーションしてますけど、スバル自慢のアイサイトと同じハードを使ったシステムがソリオにも搭載されていて、JNCAPの2016年の予防安全性能アセスメント(満点71点)でレヴォーグ1.6GTアイサイトが68.5点、ソリオが68.1点でほとんど差はありません。しかし乗員保護性能ではやっぱりレヴォーグ有利です。

  それでもラゲッジ自慢の『王道ワゴン』と、両側スライドドアの『プチバン』の異種格闘技戦で、プリバンの走りの方が刺激的で印象深い・・・これはちょっとした事件です。ドイツ車乗っていた人々がレヴォーグの質感に惚れ込んで、結構な乗り換えがあったそうですが、ドイツ車からユーザーを奪えるくらいの傑作ワゴンが、ミニバンに走りのフィールで遅れをとるなんてさ・・・。そんなことが起こるんだね〜。これは一体どういうカラクリなんだ!!しかし世界ではこれと同じような事例が結構ある。ボルボやメルセデスのワゴンよりも、VWやオペルのマイクロカーの方がよく走るなんて当たり前の起こってますし。

  スズキがVWやオペル(ちょっと前まで共同戦線)と同様に、欧州の草の根レベルで高い評価を得るブランドだから、ソリオの走りは素晴らしい!!という『観念論』で片付けるつもりは毛頭ないです。スズキの開発者があらゆるタブーに殴りかかっている構図が浮かぶんですよ。何かを変えようとしている。プチバンやコンパクトカーにおいて、ハイブリッドやディーゼルを投入したのは、トヨタやマツダによる『ブレイクスルー』だと思いますが、マイルドハイブリッドに注目して、それを余さず走りの質へと変化させたスズキの意欲的な設計には、アクアやデミオを超えたクレイジーさがあります。

  トヨタ、マツダ、ホンダといった中型車を多く手がけるメーカーに小型車の商圏を支配されたくない!!コンパクトカーに関しては世界ナンバー1はスズキだ!!これだけは『絶対に譲りたくない』という思いが伝わってくる。トヨタやホンダにとっては小型車は、ブランドの入門車に過ぎないから、品質も自然と抑えめになるけども、スズキにとってソリオは現状ではフラッグシップ格です。ソリオはシエンタやフリードに負けるわけにはいかない!!しかしこの2台は相当に強力なんですよ・・・。フリードなんて衝突安全性で欧州車随一のVWゴルフを超えたレベルにあります(JNCAPによるとフリード177.2、ゴルフ176.7)。

  軽自動車から派生した設計で、フリードに対しては部が悪いソリオ(159.4点)ですが、欧州車でJNCAPに堂々と挑戦したVWポロやフィアット500よりは高いスコアが出ていてBMW・X1(160.5点)と同程度の水準です。これだけあれば十分じゃないですか!?不満な人は強烈な点数を叩き出して、それまでの絶対的な王者だったマツダ・アテンザを超えてしまった、スバルの新型プラットフォームを使ったインプレッサ/XV(199.7点)に乗り換えればいいじゃん。いいクルマなのはわかるけど『ちょっとつまらない』を言われるインプレッサとは『逆』の道を選んだソリオ。これはこれでいいクルマだと思いますけどね。


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2017年6月15日木曜日

スズキ・エスクード 「なんかパクられちゃいましたー」

  カーメディアも全然騒いでくれないんですけども、ヤラれました・・・。これはもう弁解の余地はないでしょう!!けれども悲しいことに全く知名度がないスズキ・エスクードゆえに誰も指摘してくれない!!まあ某フランスブランドの仕業なんですけども、そのブランドも日本での生き残りをかけて、デザインこそパクリながらも、頑張って良さげな車を作り上げて、今がとても大事な時見たいなので、車名を挙げて非難するのはやめておきましょう。(スズキがSX4クロスでBMWをパクったと盛り上がってますが、これはなにも
言われないんだ!?・・・あんまり一方的な意見ばかりで閉口します。本当にクルマ知らない人が多いよなー)



  ハンガリーのマジャール・スズキ製造車をわざわざ日本に持ってきて売るとなると、スロバキアで作っているVWのSUVの輸送コストとほぼ同じだと思われます。当初は用意されていたFFモデルがなくなりAWDのみ『234万円』という価格設定になりました。4m前後サイズのコンパクトSUVの国内王者ヴェゼルのAWDが『213万円』ですから、外しにはちょうどいいかなー・・・なんんて思っていたらとんでもない!!さすがはスズキ!!コスパでは『絶対』に裏切らない!!234万円でここまで付いてくるものか!?

  本当に『無駄が嫌い』と著書がはっきり書いておられる鈴木修社長が許可したのか!?というくらいに色々と付いてます。ズラズラ書いていたらありがたみも無くなりそうなので、これは間違いなく嬉しいでしょ!!というものから・・・まずは『アナログ時計』です。最近ではディスプレイにアナログ表示させているモデルもありますが、これはマテリアルが備わった本物のアナログ時計が付いてます。シトロエンなども比較的に小さめのクルマに導入していて、どうやらEU圏では人気のインテリア装備になっているようです。

  次はクルマ選びの重要なポイントになるトランスミッションですが、MINIやマツダと同じ「パドルシフト付き6速トルコンAT」です。欧州で『勝つつもり』のクルマはことごとく(2ペダルに関しては)このミッションで勝負してます。日本ではゲトラグ製DCTで展開するルノーも、本国モデルはアイシンAW(トヨタ陣営から買ってる・笑)の6ATを使います。スズキはターボ車にも6ATの配備をしていますが、新開発の『内製』とのことです。

  『どっか』の大手サプライヤーから部品を買ってきて、エンジンとのマッチングは自前のエンジニアリングコンサルタントを使うという手法はマツダも同じですが、これが150万円前後のクルマ(バレーノ、デミオ)に最先端のロックアップするトルコンATを組む秘密なんでしょうね。MINIで比較すると6MT(230万円)、6SAT(244万円)と10万円以上の価格差が付いてますから、ミッション単体でそれなりのコスト差があるのがわかります。なずマツダは・・・。

  ちょっと気になったかもしれませんが、エスクードの234万円あればMINI買えます。エスクードもMINIも『満足度』の高さに気がつくユーザーなら間違いなくお買い得です。どちらも『旨味』が凝縮された良さがある!!これこそが『本場』で作られるクルマのオーラとでもいましょうか・・・(なんかオザーKジさんみたいだな)。メキシコくんだりで作られるエクステリアが『しょっぱい』大雑把なクルマとは違うぞーーー!!同じスズキでもマルチ製(インド)とは違う魅力がエスクードにはあるのだけど、ターボ馬鹿なオッさんライター連中は、某ドイツ・コンパクトカーのコピーは素晴らしい!!とかいう理由でバレーノを某雑誌のCOTYに選んでたね・・・。

  さて話が脱線しましたが、エスクードの素晴らしい『標準装備』に話を戻すと、スズキのAWD技術はやっぱり半端ないぞーってことを示す『オールグリップ』ですね。路面状況に応じて適切なAWDシステムが選べるモードです。スズキといえば『ジムニー』という世界遺産級の古典的AWDシステムを持つクルマが現役バリバリなんですけども、インパネに『2WD/4WD/4WD-L」と3段階のマニュアルスイッチがあって、ドライバーが任意に切り替えます。4WDは昔ながらの直結式で、センターデフなどないですから、とにかく曲がらないクルマになる。そこら中でジムニーで遊ぶ人々がいますが、彼らを虜にしているのは、実は悪路走破性によるクロカン遊びではなくて、4WDの旋回性の低さによって、『業務車両』を動かすプロドライバーの気分が存分に味わえる魅力が大きいのだとか・・・。

  しかし快適装備満載で登場しているエスクードに『直結式』AWDのみではあまりにも無粋すぎる!!ということで、同じくマジャールで製造されるSX4クロスとともに、最先端のAWDシステムが搭載されました。概要としては『電子制御トルクスプリット』です。スバルが用意している4つのAWD技術のうちで、最も高性能な『WRX STI』のみに使われる『DCCD』だけがこの『電子制御トルクスプリット』です。

  あのBMWがAWDの権威であるアウディ・クワトロに対して、『FRベースで電子制御だから高性能です!!』と喧嘩を売った『Xドライブ』もやはりこの『電子制御トルクスプリット』です。ただしターマック走行最強のアウディに対して、登坂性能(確かにFRベースは有利だな)に関する動画などでアピールする手法は詐欺だと思いましたけどね。メルセデスの4maticもホンダ・ヴェゼルもやはり『電子制御トルクスプリット』です。

  もちろんWRX  STIは40kgmのトルク、BMWのXドライブに至っては80kgmの12気筒ターボと組み合わせてますから、スズキやホンダよりも『耐久性』の向上に圧倒的にコストがかかってはいるわけですが・・・。ちょっと文句が来そうなんで書いておくと本当の意味でのAWD『最先端』は前後だけでなく、スリップ関係なく旋回のために左右にトルク分配も行う三菱AYC、日産ATTESA E-TS、ホンダSH-AWDがAWDの理想を追求した姿ではあります。

  またまた横道に逸れましたが、『オールグリップ』の切り替えスイッチは、『オンデマンド/直結/スポーツ/スノー』の4種類のAWDモードの切り替えが可能になりました。『直結』が選べるというのがなかなか画期的で、ジムニー中毒も任意に体感できるわけです。せっかくの高性能AWDなのだからエンジンパワーをもっと!!という声もあるようですが・・・。

  こんなにすごい『オールグリップ』が付いていない2WDモデルを選ぶ『無関心層』にも当初は売ろうと思ったけども、ヴェゼルに全部持って行かれてしまった。まあそりゃそーだよね。ヴェゼルって何気に剛性感のある樹脂素材を多く使って独特の操作系を作っていたりして、売れるポイントをうまく押さえていましたし。ヴェゼルの2WDモデルなら200万円以下で手軽、しかもキャビンも広い。

  ということで、エスクードを買う人のツボってのは、『トルコンAT』でスズキのやる気を感じつつ、『オールグリップ』を使いこなして、アナログ時計などの独特の格調高いインテリアを好み、・・・あと大事なこと忘れてました!!エスクードは、本革シートが標準装備です(えーーー!!)。しかも前席にはシートヒーターまで付いてます(えーーー!!)。


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2017年6月12日月曜日

マツダCX3 「なんでこのブランドは最初からコレなんだ・・・」

  「最近のマツダはカッコいいよね!!」とか寝ぼけたことを言ってる奴に、見てもらいたいのが「マツダのすべて」というムック。歴代のマツダ車がづらづら並んでいる誌面を見ても、まだ同じこと言うのかなー。その寝言をほざくだけで、クルマのこと何もわかってない奴ってことがバレますよ。評論家も素人も・・・そして沢村慎太朗さんも。

  斎藤慎輔さんは「マツダは宗教」と言ってマツダ好きの視野の狭さを、度々ディスっておられますけど、もう『宗教』でもいいじゃん。だって相当にヤバいレベルのマツダファンじゃないと、マツダのクルマ作りそのものを理解できてないんじゃないか!?ってくらいだからさ。『真言密教』の神を名乗るだけの奥深さ!!

  スカイアクティブになる前の2000年代のマツダが何を成し遂げたのか!?それすらわかってない評論家が、マツダとそのファン(信者)に対して「視野」がどうのこうの言ってるんですよ・・・見えてないのはどっちだ!?。2000年代のマツダといえば『MZR』エンジンと、100以上のCOTYを獲得した『GGアテンザ』、そして中国共産党幹部向けの特別ブランンドに採用された世界の頂点の3台の一角を占めた『GHアテンザ』(他にマジェスタとゴルフⅥ)。

  どの一つとっても『マツダだからできた』驚異の実績です。特に『第一汽車』の特別ブランドのコンペを勝ち抜いたのはすごい!!トヨタ(マジェスタ)、VW(ゴルフⅥ)の2強に加えてマツダが選ばれている。メルセデスでもBMWでもホンダでもなく(フォードの中核を担った)マツダだった訳です。たしかにこの時期のメルセデス、BMW、ホンダは暗黒期だった。選ばれたからといってマツダの優秀さが全面的に保証されるわけじゃないけど、WTOに加盟していよいよベールを脱いだ超大国・中国の権益を握る超エリート専用車ですからそれなりの基準で選ばれているはず。世界中のブランドが選ばれることを熱望しただろうし。この実績を無視して『マツダの変遷』を勘違いして語る評論家は信用できねーな・・・。

  1980年代からマツダはずっとすごかった。ロードスターを作れば、メルセデス、BMW、ポルシェが恥も外聞も気にせずにコンセプトをパクってくるし、MPVを作れば日本のほとんどのメーカーがSUVを作り始める・・・。RX7FD3Sは英国メディアの20世紀の名デザインベスト100の第12位(日本車最高位・1990年代の世界最高位)です。ルマンを制覇して、あまりに速すぎるから大会から追放された『伝説のスポーツカーメーカー』『東洋のジャガー』。いくら頑張ってもルマンを勝てない某大手メーカーとは何もかもが違うんですよ。

  スカイラインGT-Rに憧れて、エンジンの設計などをコピーして喜んでいるBMWとかいう三流ブランドとは、最初から全くレベルが違うんです。スカイラインGT-Rの進化を促した天敵と言えるライバルがマツダです。まあこれくらいの圧倒的な実績があるからこそ、周囲は完全に過疎化している広島のメーカーが21世紀まで生き延びることができたわけです。海外へ市場を広げる際には『広島』の知名度が役に立ったのかもしれません。あの廃墟から立ち直った奇跡のメーカー。しかもブランド名はゾロアスター教の最高神だし。

  三菱もスバルも日産もそうですけど、いかにも日本らしい『背景』が色濃くあるメーカーって欧米人にとってはとてもクールみたいです。日本ではとっくに販売終了になってしまったランサー・エヴォリューションですが、実際に零戦と戦ったアメリカでは熱く支持されていて、継続して販売されています。中島、立飛の系譜を受け継ぐスバルや日産はアメリカで大人気ですね。インフィニティの勢いがこのまま続けば、プレミアムブランドの頂点に立つ!?ちなみにアメリカのQ50(スカイライン)は、メルセデス製エンジンなんて使ってないですよ!!なぜか日本未発売ですが、日産の新型3Lターボが凄すぎて、レクサスもドイツ勢も沈黙しちゃうそうです。

 

マツダCX3。誰の目にも『売れ線』狙いで適当に作ってそうな現場が想像できますよね。あーデザインだけは頑張ったんだねーって。しかしマツダにとって、コンパクトSUVを作った経験なんかないんです。最初に作ってみたら『こんなの』できちゃいました!!って感じ。まあデザインなんて主観に過ぎないですけども、他のメーカーに比べてマツダはやっぱり達者・器用だなーと感心します。

しかも初めて作ったモデルなのに、北米の保険会社が料率を決める際に使うデータとして知られるIIHSの2016年のトップスコアラー23台にしっかり名前を連ねています。マツダ車は他にアテンザとアクセラが入っています。23台中16台を日本勢が占めるという結果なんですが、メーカー単位ではヒュンダイが4台入っていて単独トップです。アメ車が2台、独車はメルセデスGLEだけ。北米販売車の中でも最もミニマムなボデーにもかかわらずここに食い込んだCX3。一体どういうカラクリなんだろう!?

イギリスではCX3とNDロードスターが大人気。2016年のマツダのシェアは前年の2倍!!『トップギア』も『東洋の神』がグレートブリテンに上陸した!!みたいな騒ぎ方をしています。『オート・エクスプレス』もCX3を完全に贔屓してますね。『再びスゲーMAZDAがやってきた!!』。それにしてもなんでマツダは最初のモデルからこんなに『完成度』が高いんだろう・・・。もちろんそれがこのメーカーの魅力であることは間違いないんですけどね。CX3は突如現れて世界を席巻したあのGGアテンザの再来だと思う。日本ではあんまり売れないのもなんか似てるし・・・。


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名車アーカイブMAZDAのすべて―三輪トラックから新型アクセラまで完全保存版オールア (モーターファン別冊 名車アーカイブ)
↓毎号の巻末についてくる現行モデルの採点表を見渡すと10点満点を獲得しているブランドが3つ。もちろんマツダとポルシェ。あとは英国の某ブランドです

2017年6月8日木曜日

マツダ・アテンザワゴン 『主役になりきれない!?境界の・・・逸品』

  『帯に短し、タスキに長し』あんまりテキトーなことを言うべきではないとは思いますが、とても良くできているのに日本市場では誰が買ったらいいのかいまいち判然としないクルマがたまにあります。アテンザワゴン、レガシィアウトバック、ジェイド、エスクードなどなど・・・。そして誰かが囁いている!!今のマツダにぴったりの故事成語は『邯鄲の歩み』だと!!


  特にアテンザワゴンは、2012年のデビュー後に、なかなか市場に定着できないままに5年が経過しました。レヴォーグやCLAシューティングブレークによって狭いワゴン市場はあっさりと抑えられてしまった感が・・・。スバルとメルセデスによる先進的なイメージを持つ2台のワゴンに比べて、アテンザワゴンはやや古典的な佇まいです。これを買うべきか迷っているユーザーは、ちょっぴり『流行に乗り遅れた』ファッションで外を歩くようなドギマギした気分になってしまうのではないか?と疑心暗鬼になってます。

  ワゴンユーザーというのは、実はとっても『流行』に敏感。スポーツカーやクーペはドレススタイル、セダンはスーツなので、ある程度はメーカーのセンスに委ねることができますが、ワゴンはジーパン。最も気楽に選べそうで、実は最も奥が深いファッションアイテムです。売れ筋としては、100~200万円台に君臨する『カローラフィールダー』エンジンのバリエーションも選べるし、MTも選択可能。レザーシートなんてアンバランスなオプションもなく、普段着としてベストなチョイスの『ユニクロ』。

  300〜400万円台に位置するのがアテンザワゴン、レヴォーグ、アベンシス、ジェイド、CLAシューティングブレーク、ゴルフヴァリアント、308SW、メガーヌエステート220。中国縫製なのに2万円以上してステッチや裏地で差をつけてくるクラスのジーパン。・・・がしかし綺麗めのブルージーンズという立ち位置がそもそも非常に『スタビリティ』に乏しい感じがします。有名人が華麗に着こなす様子を多くの人が目にする機会があれば、狂ったように売れるでしょうし、そうじゃなければ・・・なんでジーパンが2万も3万もするんだ!?

  マツダの想定では、このグループの中では『アテンザワゴン』だけがフルDセグサイズになっていて、間違いなくお買い得だという目論見があるのでしょうけど、そのフルDセグが見せつける上級モデルとしての強烈な走りが、いまいちユーザーには伝わっていないのかなー。もちろんそれがわかっている人は喜んで買うわけですけども・・・。この走りならば3シリーズツーリングにもA4アバントにも負けないって。

  500~600万円台では、3シリーズツーリング、V60、Cクラスワゴン、A4アバントの4台です。このクラスになると『ステータスとしてのワゴン』という新しい『商品力』が生まれてきます。ポルシェ(マカン、718ケイマン)や有名スポーツカー(フェアレディZ、エリーゼ)を買えるくらいの価格でわざわざワゴンを買うという『クールなライフスタイル』にうまくユーザーを誘導しています(レザーパンツが買える価格で、綿素材のパンツを売る!!)。

  マツダとしてはなんとか『アテンザワゴン』をこのクラス(8万円のジーパンクラス)にまで押し上げたい!!もちろん『プレミアムなクリーンディーゼル』『魅惑の塗装』『オートクチュールなレザーの質感』などなど、そのための技術的な裏付けも獲得してきました。

  高い理想と高いポテンシャルはある!!しかし世間がついてこない・・・。結局はどこか落ち着かないクルマになってしまった・・・。色々理由はあるでしょうけど、やっぱり『動画で登場するアテンザはセダンが多い』に尽きるんじゃないですかねー。結局マツダのスタンスでは最初から『セダン推し』でガチガチに決まっていたこと。そしてサイドパネルのグラマラスな雰囲気が『アテンザセダン』における琴線なのですが、ワゴンではもちろん別のパネルを使っていて表現も全く別で、しかもサイドよりもルーフラインに目がいくデザインへと強引に仕立ててある。これは・・・デザインが優秀であるゆえに陥る罠なのかも。セダンとワゴンが同じモデル名である必然性がない!!それどころかマイナスに作用している。ド下手に『二兎』を追ってしまった・・・か!?

  セダンのデザインがスキャンダラス過ぎるのでワゴンが割を食った・・・。いやいやセダンのデザインと同じくらいにワゴンも頑張るべきだったんじゃないのかなー。スバルやメルセデスはそれなりに危機意識持ってデザインしたけど、マツダはそこまで追求できなかった!?本来は2013年春に発売予定だったものを、半年早めたことで煮詰める時間がなかったのか? ただ決して悪いデザインではないです。いかにも実用車らしい風貌は、あえてセダンとの対比を考えて抑えた部分もあるんですかねー。

  セダンよりもホイールベースが短くて(欧州の税金対策らしい)、走り・乗り心地に関してはセダンよりもワゴンの方に好感が持てます。ワゴンのホイールベースでセダンか4ドアクーペでも作ってくれれば・・・また違ったアテンザの世界が開けるんじゃないでしょうか? ハイチューンに仕立て直した2.5Lターボ&Gベク連動AWD。これですぐさま三菱AYCやアウディクワトロのレベルにまで到達できるとは思わないですけども、メルセデスやBMWがハナから諦めて近づこうともしない世界へアテンザワゴンが踏み出すならば、『捲土重来』全てを変えることもできるんじゃないでしょうか!?・・・まだまだマツダの課題は山積みです。
 

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