2014年4月16日水曜日

スバル 新型レガシィ このクルマが今後のブランドを決定付けるわけで・・・

  レガシィがいよいよフルモデルチェンジを迎えようとしていますが、モデルサイクルの終了が近くなったBMレガシィB4の警察用車両(パトカー)が警視庁に採用され、至る所で見かけるようになりました。東京も雪の日が割と多くなって、FRのクラウンでは稼働できないい日が増え、本来の業務に支障をきたし、用を成さないからってことでしょうか? しかしあんまり感心しなかったBMレガシィB4のデザインは、白黒の塗り分け塗装とは相性が良いようで、やたらと高級感が引き立っていて不思議といい感じになってましたね。

  フラッグシップの「レガシィ」がFMCということは、また新たに「スバル」のコンセプトが展開され、他のモデルへと受け継がれていく「サイクル」が始まることを意味します。現行のレガシィのデビューから始まった前回の「サイクル」は、少々厳しいことを言うと「レガシィ」のデザインが客観的に見て「好評を得るもの」でなかったために、そのコンセプトは貧弱な表現しかできず、後に続いたインプレッサやフォレスターも大きなインパクトを残せませんでした。もしアイサイトによる売上好転がなければ、確実にレガシィB4は日本市場から姿を消していたかもしれません。

  満を持して投入された「インプレッサG4」は本来ならば、次々に大型化するDセグに見切りをつけた層の受け皿になり得るサイズなのですが、現実には冴えないデザインが災いしてその役割はまったくと言っていいほど果たせず、まもなく登場するアウディA3セダンを待望する声が聞こえてくるほど。インプG4のデザインではどう考えても太刀打ちできず・・・。一方でフォレスターも2年連続でマツダCX5の後塵を拝し、完全にデザインで負けてしまった印象が・・・。ハリアーやエクストレイルの登場で存在感は小さくなるばかり。

  それはさておき「アイサイト」のおかげでもなんでもいいですが、とりあえず次期レガシィB4も無事日本で発売することが決まっているようなのでひと安心といったところです。めでたしめでたし・・・じゃなくて、日本市場撤退か?という窮地に追い込んだBM型レガシィを一体どこまで改められているのかが大事で、また「惜しい」というか「微妙〜」なレガシィだったら意味がないです。レクサスISやスカイラインと比較しても「欲しい〜!」と思わせるような魅力が「解り易く」盛り込まれていてほしい! とりあえず日本でDセグセダン買う99%の人が後ろ髪を引かれるような気合いの入ったサルーンであってほしい!

  既に発表されている北米モデルのデザインは・・・・、ちょっと恣意的な見方かもしれませんが、いよいよ「スバルはアメリカが大好きです!」とばかりに懐に入り込んでいくようなデザインになってきたのでは!?と思う次第です。「旧中島飛行機のクルマがアメリカを侵略しに行くことにカタルシスを感じる!」なんて完全なる戦後世代の私が言ったところでただの茶番なわけですが、それでも祖父は大正生まれ、シベリア抑留から苦難の末、逃れてきたという話を子供の頃に聞きました。戦争とスバルをいまさら重ね合わせるのは不謹慎だし失礼千万なことではありますが・・・できればレクサスISのように日本の様式美を叩き付けるような痛快なデザインにして欲しかった。

  何より悔しかったのがシカゴMSで初公開された時の、米国記者のやや期待はずれだった感を思わせる失笑じみたリアクション。「マツダ」「レクサス」「インフィニティ」とアメリカ人の度肝を抜くコンセプトカーばりに洗練された次世代デザインが次々と市販化され、「日本車のデザインが大きく変わった!」と印象づけてきた中で注目され過ぎていた部分もあったようですが・・・。

  それでもこれはあくまで北米モデルでありどう考えても日本で売るには大味すぎる。日産のティアナは北米・中国での戦略車としての表情を残したまま日本でも発売されてしまいましたが、トヨタと緊密な提携関係にあるスバルは、カムリHVの成功例に追従するような日本専用フェイスを用意してくれると信じていますがどうなることか?


リンク
最新投稿まとめブログ
  

0 件のコメント:

コメントを投稿