2017年2月18日土曜日

マツダなら「バカ」から入ろう!!

  前々回、前回に引き続き「マツダ批判」です。最近リコールが多いですね。先代モデルからも現行モデルからも・・・エアバックか!?と思いきや現行では違うところから発生しているようです。スカイアクティブ以降のモデルは予定を早めて発売しているものが多く、検証する時間が十分にとれなかったのかもしれません。そのリスクを承知で勝負したのはマツダであり、リコール出たら出たで誠実に対応すればいいわけですが・・・。

  マツダ首脳部にとって今の状況は想定の範囲内なのでしょうか?①2012年からの経営再建&巻き返しが思いの他に上手くいったこと。②某欧州メーカーによるディーゼル疑獄事件以降は国内販売が低迷したこと。③CX5を皮切りにスカイアクティブ第二弾のスケジュールは予定通りなのか? ・・・とはいっても最初からスカイアクティブは計画通りのスケジュールではないですけども。トヨタとの包括的な技術提携と、稼働し始めたメキシコ工場で北米トヨタのOEM車を作る仕事を貰ったものの、新大統領の方針に戦々恐々ではあると思います。

  「マツダは3%のユーザーを相手にすればいい!!」と宣言しておいて、北米シェアトップを争うトヨタにクルマを納入するんですかい!?フォードから離れて10年近くが経ちますが、荒海に小舟(失礼)で乗り出すもやはり「寄らば大樹」!?なんだかトヨタとの提携に有利なディーゼルやらSUVやらプレミアム化やら割と大資本向きな開発が目立ちます。トヨタ、ルノー日産、GM、ヒュンダイ・キア、VW、フィアット、PSA、フォード、ホンダの9大グループが凌ぎを削るど真ん中に13位くらいのマツダが乗り出す意義って何ですか?マトモなコトは北米にプレミアムブランドを構えるくらいの巨大グループに任せておけばいいんじゃないの?

  ちょっと「アレ」なコト言います・・・
「もしマツダがロードスターだけを発売するメーカーなったら?」 

  コイツ何もわかってねーな!!で結構ですけども、これって案外「アリ」なんじゃないかと思います。「MAZDA FANBOOK」の第一号にもありましたが、マツダ内部では、ロードスターの開発担当主査というのは、他の車種とは完全に別格の存在みたいです。この役職だけは「心・技・体」に優れた逸材を後継に指名して、代々受け継ぐものらしいです。それだけの「重み」があれば、やはり下手な仕事はできないようで、NDロードスターの1.5Lエンジンのチューンや、リトラクタブルハードトップ機構のデザインなど、見るべきものが多いですね〜。

  もういっそのことロードスター用に開発されたFRシャシーだけを使ってブランドを構築したらどうですかね。プライド持って作れるクルマだけを売ったらいいんじゃないの!?せっかく年間40万台も売れるようになったCX5はあっさり放棄するのか?うーん。

  一つ言えるのは「SUV屋」という商売がこれからもずっと続くとは思えないということです。もし「SUV屋」が可能ならば、すでに「ミニバン屋」という業態のやや特殊なメーカーが1つくらいあってもいいはずです。他のメーカーよりもミニバンについて研究して世界最良のミニバンを企画するメーカーはなんで無いのか!?結局のところは自動車メーカーは単細胞の男の集まりで、「カッコいいクルマを作る」というスタンスを崩さないからなのかな。

  誰もが思うことですが、「カッコいいクルマの中のさらにカッコいいクルマを作ろう」という意識に溢れたメーカーがマツダだと思います。世界広しといえども、廉価な量産車を「20世紀の名デザイン・ベスト20(英国雑誌選定)」に押し込んでくるブランドはマツダだけでしたから(もちろんFD3Sです)。

  近作のマツダ車ではロードスターだけは別次元の納得の出来映えです!!スポーツカーなんて「エゴと個性の塊」ですから当たり前といったらそれまでなんですけど、マツダのファンを「やっぱりマツダは素晴らしい!!」と唸らせるという意味でもロードスターの存在意義はデカいわけです。これがトヨタの場合はV6エンジンと静粛性にファンは感動しているわけです。トヨタに寄せて3代目アテンザを仕上げてみたら何か起こったか?・・・どうでしょう。もしアテンザがFRに生まれ変わったら(回帰したら)!?

  マツダにとっては、やはり「スポーツカー屋」が一番似合う。SUVを作っても無駄とは言いませんが、やはりポルシェのようにスポーツカーに主軸を置いて、そのブランドが手掛けるSUVやセダンですよ!!っていう商品力を高める手法がマツダには合っていると思います。これが「ミニバン屋」や「SUV屋」となってしまうと、なかなか「マツダらしさ」を見せ付ける部分が少なくなります。・・・じゃあプレマシーはどーなんだ!!おっと。

  ロードスターのシャシーでプレマシーを作ったらいいじゃん!!・・・はあ!?何をバカなコト言ってんの!?いやいやもはや現行プレマシーが既にバカに片足を突っ込んでいた(=ユニーク)モデルだったのでは?そもそも「走りのミニバン」っていう愚直なコンセプトは誰得なの!? 結局のところは同クラスのミニバンの中で最も廉価な設定をしつつも、ミニバンの常識を越えたハンドリングを備えてスポーティなキャラクターを印象づけた効果で、多くのユーザーが選んだ理由を「安いから!!」ではなく「スポーティだから!!」と説明できた!!っていうところがこのクルマのミソだったと思うのですよ。

  しかしその後にもっと低価格な3列シート車であるプチバン(シエンタ、フリード、ソリオ)が出て来てしまって、この作戦は成立しなくなりプレマシーはあれよあれよという間に市場から消えていきました・・・。スポーティという購入理由を掲げていたユーザー達はどこへ消えたのか!?もしかしてG'sのヴォクシーを買っているのか!?それともBMW2erグランツアラーへと流れたのか!?

  残念ながらプレマシーの後継車はSUVになるそうですが、なんだかなー・・・やっぱり「バカ」やってくれるマツダが見たいなー。バブルの頃にはマツダがフルサイズセダン(センティア)やフルサイズクーペ(コスモ)を作っていたわけですけども、そのことを若い世代のクルマ好きはもう知らないみたいです。BMW大好きな20代の子に「E38の7erは、ホンダ(レジェンド)とマツダ(センティア)のパクリだぜ!!」って言ったら全く信じてもらえなかった!!

  マツダ全車にロードスターの設計を使うべきか?はともかく、FF横置きがメインで成功しているプレミアムブランドなんてあったけ?・・・果たして第一号はボルボになるのかマツダになるのか。BMWやメルセデスのように廉価モデルだけFF横置きで済ますというならわかりますけども・・・




  

  

  

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