2017年6月15日木曜日

スズキ・エスクード 「なんかパクられちゃいましたー」

  カーメディアも全然騒いでくれないんですけども、ヤラれました・・・。これはもう弁解の余地はないでしょう!!けれども悲しいことに全く知名度がないスズキ・エスクードゆえに誰も指摘してくれない!!まあ某フランスブランドの仕業なんですけども、そのブランドも日本での生き残りをかけて、デザインこそパクリながらも、頑張って良さげな車を作り上げて、今がとても大事な時見たいなので、車名を挙げて非難するのはやめておきましょう。(スズキがSX4クロスでBMWをパクったと盛り上がってますが、これはなにも
言われないんだ!?・・・あんまり一方的な意見ばかりで閉口します。本当にクルマ知らない人が多いよなー)



  ハンガリーのマジャール・スズキ製造車をわざわざ日本に持ってきて売るとなると、スロバキアで作っているVWのSUVの輸送コストとほぼ同じだと思われます。当初は用意されていたFFモデルがなくなりAWDのみ『234万円』という価格設定になりました。4m前後サイズのコンパクトSUVの国内王者ヴェゼルのAWDが『213万円』ですから、外しにはちょうどいいかなー・・・なんんて思っていたらとんでもない!!さすがはスズキ!!コスパでは『絶対』に裏切らない!!234万円でここまで付いてくるものか!?

  本当に『無駄が嫌い』と著書がはっきり書いておられる鈴木修社長が許可したのか!?というくらいに色々と付いてます。ズラズラ書いていたらありがたみも無くなりそうなので、これは間違いなく嬉しいでしょ!!というものから・・・まずは『アナログ時計』です。最近ではディスプレイにアナログ表示させているモデルもありますが、これはマテリアルが備わった本物のアナログ時計が付いてます。シトロエンなども比較的に小さめのクルマに導入していて、どうやらEU圏では人気のインテリア装備になっているようです。

  次はクルマ選びの重要なポイントになるトランスミッションですが、MINIやマツダと同じ「パドルシフト付き6速トルコンAT」です。欧州で『勝つつもり』のクルマはことごとく(2ペダルに関しては)このミッションで勝負してます。日本ではゲトラグ製DCTで展開するルノーも、本国モデルはアイシンAW(トヨタ陣営から買ってる・笑)の6ATを使います。スズキはターボ車にも6ATの配備をしていますが、新開発の『内製』とのことです。

  『どっか』の大手サプライヤーから部品を買ってきて、エンジンとのマッチングは自前のエンジニアリングコンサルタントを使うという手法はマツダも同じですが、これが150万円前後のクルマ(バレーノ、デミオ)に最先端のロックアップするトルコンATを組む秘密なんでしょうね。MINIで比較すると6MT(230万円)、6SAT(244万円)と10万円以上の価格差が付いてますから、ミッション単体でそれなりのコスト差があるのがわかります。なずマツダは・・・。

  ちょっと気になったかもしれませんが、エスクードの234万円あればMINI買えます。エスクードもMINIも『満足度』の高さに気がつくユーザーなら間違いなくお買い得です。どちらも『旨味』が凝縮された良さがある!!これこそが『本場』で作られるクルマのオーラとでもいましょうか・・・(なんかオザーKジさんみたいだな)。メキシコくんだりで作られるエクステリアが『しょっぱい』大雑把なクルマとは違うぞーーー!!同じスズキでもマルチ製(インド)とは違う魅力がエスクードにはあるのだけど、ターボ馬鹿なオッさんライター連中は、某ドイツ・コンパクトカーのコピーは素晴らしい!!とかいう理由でバレーノを某雑誌のCOTYに選んでたね・・・。

  さて話が脱線しましたが、エスクードの素晴らしい『標準装備』に話を戻すと、スズキのAWD技術はやっぱり半端ないぞーってことを示す『オールグリップ』ですね。路面状況に応じて適切なAWDシステムが選べるモードです。スズキといえば『ジムニー』という世界遺産級の古典的AWDシステムを持つクルマが現役バリバリなんですけども、インパネに『2WD/4WD/4WD-L」と3段階のマニュアルスイッチがあって、ドライバーが任意に切り替えます。4WDは昔ながらの直結式で、センターデフなどないですから、とにかく曲がらないクルマになる。そこら中でジムニーで遊ぶ人々がいますが、彼らを虜にしているのは、実は悪路走破性によるクロカン遊びではなくて、4WDの旋回性の低さによって、『業務車両』を動かすプロドライバーの気分が存分に味わえる魅力が大きいのだとか・・・。

  しかし快適装備満載で登場しているエスクードに『直結式』AWDのみではあまりにも無粋すぎる!!ということで、同じくマジャールで製造されるSX4クロスとともに、最先端のAWDシステムが搭載されました。概要としては『電子制御トルクスプリット』です。スバルが用意している4つのAWD技術のうちで、最も高性能な『WRX STI』のみに使われる『DCCD』だけがこの『電子制御トルクスプリット』です。

  あのBMWがAWDの権威であるアウディ・クワトロに対して、『FRベースで電子制御だから高性能です!!』と喧嘩を売った『Xドライブ』もやはりこの『電子制御トルクスプリット』です。ただしターマック走行最強のアウディに対して、登坂性能(確かにFRベースは有利だな)に関する動画などでアピールする手法は詐欺だと思いましたけどね。メルセデスの4maticもホンダ・ヴェゼルもやはり『電子制御トルクスプリット』です。

  もちろんWRX  STIは40kgmのトルク、BMWのXドライブに至っては80kgmの12気筒ターボと組み合わせてますから、スズキやホンダよりも『耐久性』の向上に圧倒的にコストがかかってはいるわけですが・・・。ちょっと文句が来そうなんで書いておくと本当の意味でのAWD『最先端』は前後だけでなく、スリップ関係なく旋回のために左右にトルク分配も行う三菱AYC、日産ATTESA E-TS、ホンダSH-AWDがAWDの理想を追求した姿ではあります。

  またまた横道に逸れましたが、『オールグリップ』の切り替えスイッチは、『オンデマンド/直結/スポーツ/スノー』の4種類のAWDモードの切り替えが可能になりました。『直結』が選べるというのがなかなか画期的で、ジムニー中毒も任意に体感できるわけです。せっかくの高性能AWDなのだからエンジンパワーをもっと!!という声もあるようですが・・・。

  こんなにすごい『オールグリップ』が付いていない2WDモデルを選ぶ『無関心層』にも当初は売ろうと思ったけども、ヴェゼルに全部持って行かれてしまった。まあそりゃそーだよね。ヴェゼルって何気に剛性感のある樹脂素材を多く使って独特の操作系を作っていたりして、売れるポイントをうまく押さえていましたし。ヴェゼルの2WDモデルなら200万円以下で手軽、しかもキャビンも広い。

  ということで、エスクードを買う人のツボってのは、『トルコンAT』でスズキのやる気を感じつつ、『オールグリップ』を使いこなして、アナログ時計などの独特の格調高いインテリアを好み、・・・あと大事なこと忘れてました!!エスクードは、本革シートが標準装備です(えーーー!!)。しかも前席にはシートヒーターまで付いてます(えーーー!!)。


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2 件のコメント:

  1. NKです。
    昨日、スズキのSX4S-CROSSのMCで、フェイスアップで格好良くなりパドルシフト6AT装備で勝負をかけてきてますね。
    スズキ車には飽きない魅力が有ると思います。
    今乗っている三菱自動車のアウトランダーPHEVの5年契約が終わったら次はスズキのSX4S-CROSSを一括払いで買うつもりでいます。

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    1. コメントありがとうございます。

      以前からコメント頂いてたNostalgic Keiさんだったんですね!!
      スズキは外装も頑張ってますが、内装もいいですよね。
      マツダやBMWみたいにブランド全体で同じデザインではなくて、
      車種ごとにキャラを変えて作り分けているのがポイント高いです。
      個人的にはトグルスイッチのイグニスの内装が好きです。

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